Codemingle所属の上原 涼太郎です。今回はAIの活用方法について自身の経験をもとに書いていきたいと思います。
いまAIはめまぐるしい進化を遂げていると思います。質問をすればどんなことでも数秒でほぼ正確な回答が返ってくる、これは便利であると同時に初学者にとっては自分の首を絞める可能性のある凶器にもなりえると考えています。
そもそもAIにどういう問いかけをすればいいのかわからない
AIに限らずPMやテックリードの方に質問するときもそうですが「○○ってどういうことですか?/○○がわかりません」では建設的な回答は得られにくいと思います。質問は3つの構成で成り立っていると自分は考えており
・わからない部分を含むまとまりの提示
・その中でどこまで理解しているのか(その理解が正しいかを確認するためでもある)
・具体的にその中でどの部分がどのように理解できないのか
人によって質問構成の考え方に差はあれど、対人であればこれを理解して「○○について□□は理解できるのですが△△のこの部分はなぜこう書かれてるのですか?」のように要点をとらえて質問ができていると思います。
しかしAIになるとどんな質問をしても1から10まで答えてくれるのでとりあえずわからない内容を丸投げしてしまい、結果自分が踏んできた思考プロセスとは違う模範解答(大抵の場合間違いではない)を示されることがあり、それを読んで理解したつもりになってしまう。今までの自分のプロセスに間違いがなかったかを見落としてしまうので結果その問題の本質を理解できず(その事実にも気づくことなく)解決としてしまう。
これは本当にまずいと思うのです。
AIは全部教えてくれてしまう
質問をいくら完璧にしてもAIにはもう一つの落とし穴があります。それは
優秀すぎて正解のコードを教えてくれちゃう
ということです。
プログラミングに限らず、数学などを勉強していた時も正解を先に見ちゃうと「なるほどね」と理解した気なってしまうけど自分でひらめいたわけじゃないから次同じところで詰まってしまうという経験をされた方もいるかと思います。
ではどうすればいいか。すごく単純なことですが質問文の最初に絶対に正解のコードを書かないでとつけること。
当たり前なことですがこの一文をつけるだけでものすごく自分に落とし込みやすい回答をもらえます。
つまるところどう使えばいいのか
最終的に私が出した結論は、
- AIに聞く前に一度質問したい内容、理解してる範囲などを自分でまとめてから質問文を作成する
- 自分か踏んできた思考プロセスが間違ってなかったかを明らかにするためにその内容も質問文に含める
- 「正解のコード」を書かないように事前に伝える
- きちんと理解したならその質問に類する練習問題を作成してもらう
この4つです。人によって正解は変わるかもしれませんが、少なくとも見当はずれな内容ではないかと思います。
これら以外にも開発メンバーや周りの方にどんな使い方をしてるかなど聞いてより自分の成長につなげられる使い方ができればいいですね。
AIもずっと同じ性能ではありませんから、我々も同じように質問をアップデートしていければ最高ですね!
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